電球型蛍光灯って、どうして使用制限があるんでしょう? [省エネ比較]
省エネを考えると、LEDはまだ光量が足りず、妥当な選択肢としては電球型蛍光灯になると思われます。
前回比較記事を書いたミニクリプトンつまりE17ではいまだに選択肢が少ないのですが、通常の電球ならば選択肢が広がります。
しかし、
調光機能のついた器具では使用できません。
密閉形または密閉に近い器具、断熱材施工器具(適合表示品は除く)には使用しないでください。
と書いてあります。最近は、可能な製品が多くなってきたようですが、どうしてだか調べてみました。
JELMA(社団法人 日本電球工業会)のHPにはいろいろ書いてあります。
http://www.jlma.or.jp/akari/led/choice.html
密閉器具では「密閉型器具用」表示のあるものを除き、点灯回路の温度上昇が大きくなり使用できません。
白熱電球の明るさをコントロールする調光器がついた器具(あるいは調光機能付き壁スイッチ)では、「調光器対応」表示のあるものを除き、点灯時のちらつきや点灯回路の損傷を生じるため使用できません。
らしいです。
さらにYahooの知恵袋ではいろいろ貴重な意見が書かれています。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3538031.html
”電球型蛍光灯の様にインバータ等による電流制御(電圧および周波数変換する事により効率を上げています)ので、ゲルマ二ウム系半導体で数十度、多少耐熱性の有るシリコン系で100数十度の温度で破壊します。
電球型蛍光灯では、電球以外にインバータという電子回路が含まれているため、この電子回路が温度上昇によわいということですね。
最近は、調光対応型や、密閉対応型もでてきており、電球と同じ大きさもあるようなので、選択肢も広がりそうですが、特にダウンライトなどは、密閉型ではなく断熱材使用器具なので注意です。密閉型に対応と書いてある機種でも使用不可のようです。
ちなみに、各社の比較では以下のサイトが興味深かったです。家電WATCHというサイトです。2008年12月の記事。
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2008/12/24/3208.html
以下、上記サイトからの転載です。
メーカー | 商品名 | カタログでの 消費電力 | 電球色 実測消費電力 | 昼光色 実測消費電力 | 昼白色 実測消費電力 | 寿命 | 点滅回数 | |||
点灯時 | 安定後 | 点灯時 | 安定後 | 点灯時 | 安定後 | |||||
日立 | ナイスボールV ぶんりくん | 12W | 12W | 11W | 12W | 11W | - | - | 10,000時間 | 記載なし |
日立 | ナイスボールV | 12W | 12W | 11W | 12W | 10W | 12W | 10W | 6,000時間 | 2万回 |
三菱 | スパイラ ルピカミニ | 12W | 12W | 11W | 12W | 11W | 12W | 9W | 6,000時間 | 2万回 |
パナソニック | パルックボール プレミア クイック | 10W | 30W | 8W | 30W | 8W | - | - | 13,000時間 | 4万回 |
東芝 | ネオボールZ リアルプライド | 10W | 10W | 8W | 10W | 10W | 10W | 10W | 12,000時間 | 4万回 |
NEC | ホタルックボール | 13W | 13W | 12W | 11W | 13W | 15W | 13W | 6,000時間 | 記載なし |
ナショナル | シリカ電球 (白熱電球) ※参考用 | - | 55w | - | - | - | - | - | - | 記載なし |
密閉型に使用できるかどうかの記載を見てみました。
100Wで密閉型使用可能は、、日立のサイトのEFD25/21Bでこの形。全長130mm。
通常の丸い形の電球型であるナイスボールV〈電球形蛍光ランプ〉を見ると、 密閉型使用可能ですが、断熱材使用器具は駄目だそうです。
三菱のサイトで見ると、密閉型使用可能ですが、断熱材使用器具は駄目だそうです。三菱でも100Wは電球型は密閉型でも使用不可で、スパイラルピカでならばOK。全長は130mm。
東芝のサイトで見ると ネオボールZリアルでは密閉型使用はできないと書いてありません(100Wには使用不可の記載がありますが60Wにはありません、消極的な使用可能記載?)、断熱材使用器具は駄目だそうです。これも蛍光管露出型ならば密閉型でも使用可能との記載ありますが全長130mm。
NECのサイトで見ると、密閉型使用可能との記載があります。断熱材使用器具についての記載なし。100Wは密閉型も駄目との記載のみ。露出型もありますが全長148mmと長い。
パナソニックのサイトで見ると、パルックボールスパイラル60Wならば密閉型使用可能ですが、断熱材使用器具は駄目だそうです。100Wは蛍光管露出型でも使用不可。全長が121mmでコンパクトなのに残念。パルックボールプレミアの記載はなし。手元にちょうどありますが、パッケージでも密閉型不可。
こう考えると、なかなか取り付けできないところが多いのが現実。エコのために白熱電球販売中止になんてなってしまったら?と考えるとまだまだ困難ありそうです。各電機メーカーから賛同の声明があがっていますが、本当にできるんでしょうか?
でも、三菱電機オスラム「ハロゲンエナジーセーバー」
という製品もあるんですね。ハロゲンユニットを電球の入れ物に入れたイメージです。
”消費電力は一般的な白熱電球よりも約25%少ない45Wで、寿命も2倍となる2千時間”らしいです。
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2009/01/29/3451.html
値段も安く、ヨドバシで
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でした。ただ~し、60Wまでしかないんです。 一番使う100Wなくてどうするんでしょう。
豆知識ですが、電球型蛍光灯を品番で引くとブランドに関係なく多数ヒットしますが、これは以下のように決められているからだそうです。
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